スカイプでインド人エンジニアに日本語を教えるケララのブログ

レッスンを通したインド人との日常をお伝えします

日本語レッスンをしていて見えてくるものは・・・

こんにちは。ケララです。

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昨日は、先週インターネットがつながらずできなかったエンジニア君たちの日本語レッスン日でした。

 

このクラスは、リーダー的存在だったA君が2か月前に来日してしまったので、クラスの雰囲気がどんな風に変わっていくかなぁとケララは毎回楽しみに見守っているのですが、昨日あることに気がつきました。

 

昨日のレッスンでリーダー的存在だったのはB君。彼は、残ったメンバーの中でいちばんよく発話するので、ぱっと見ではいちばん日本語力がありそうに見えます。本人も、自分は他のメンバーよりできると思っているのがありありとわかります。(実際は、口が重くても、理解はB君より上とケララが判断している子もいますが、前へ出ようとはしないのです)

 

レッスンの中で、ある程度まとまった長さの文章を読んだり、新しい文法事項の例文を読んだりするときのこと。ケララはまず全員で音読をしてもらいます。そのあと、意味の確認を兼ねて一文ずつ理解していき、説明を加えていきます。すると、メンバー間で理解のスピードに差が出ることがありますので、時間を要する子にはさらにかみ砕いて説明したり、ほかの例文を提示したりします。

 

ここで、様子を見ていた以前のリーダー的存在のA君は、ケララに「ちょっと待ってください。」と断ってから、文をマラヤラム語に置き換えたりしながら、全員の理解が共通になることを確認してくれていました。

 

進学を目的とする留学生のクラスでしたら、このような母語の介入はなくてよいと思いますが、彼らはエンジニアとして働くためになるべく早くある程度のレベルに達することが目的ですので、A君のような手助けもあっていいとケララは思っています。

 

 

そして、昨日のレッスン。B君のやり方はA君とは違います。自分が納得すると、すぐ次へ進もうとします。ほかのメンバーがまだ理解していない様子を見ても、教えてあげることもしません。ケララはB君を制しながら、ほかのメンバーへの説明の時間を取りました。

 

確かにエンジニアア君たちは、日本語力が上がった順に来日できる状況なので、みんながライバルでもあります。それを重々承知の上で、みんなと理解を共有しようとしてくれていたA君と、自分がわかれば先へ進んでしまいたいB君。人間性の差がはっきり出ますね。

 

競争社会の真っただ中にいる彼らですから、一概にB君が悪いとは言えませんが、リーダーとしての素質、会社で受け入れたい人材、という視点で言えば、A君に軍配が上がるのはやむなしという気がします。

 

ケララがもしエンジニア君の立場だったら、A君のようにできるかどうか。B君のような気持ちになってしまうこともないとは言い切れないなぁと思うのです。

 

A君はいま、日本の会社で頑張っています。ほかに外国人のいない会社で、まわりの方々にかわいがってもらっています。日本で会ったときケララはお菓子を渡したのですが、数日たって食べてから、「おいしかったです」とお礼のメッセージを送ってくれました。いつも他人を気遣える彼のキャラクターなら、どこに行ってもみんなに愛されることでしょう。

 

レッスンを通して、それぞれの本性がだんだん見えてきます。それは楽しくもあり、怖くもあり・・・。いろんな個性を受け止めながら、みんなが一日も早く来日できるよう、ケララも精進したいと思います。