ケララ人に日本語を教えるケララのブログ

南インド大好きなケララの日々の出来事を書いています

Skypeレッスン 最初の敵は...

こんにちは。ケララです。

 

インド人エンジニアとのSkypeレッスンを開始したのは2016年秋。最初のクラスはエンジニア3人で、全員がゼロスタートでした。彼らの学習目的は、「日本の企業で働き、日本人社員や取引先の方とコミュニケーションがとれるようになる」ことです。

 

「日本語で知っている言葉がありますか?」と聞いてみると、ひとりが「こんにちは」と答えてくれただけでした。ゼロとは聞いていたけれど「ほんとに何も知らないんだ」と確認。大きな責任を感じると共に、やる気がわいてきました。その分緊張もありましたが、頑張るしかありません。

 

彼らの会社は、いずれ日本で働くことを前提としてエンジニアを採用しています。社長は私の友人(インド人)。こういう場合、日本人の感覚では、すでに相手先の言語をある程度学習している人が応募するように思うのですが、そんなことはお構いナシなのがインド。友人も、エンジニアとしての専門性と本人のやる気で採用をしていて、語学は後回しのようでした。(後に変わってきます)

 

画面を通しての初対面はお互いドキドキ。もちろんひらがなも読めませんが、できる限り直接法(日本語で日本語を教える)で授業を進めます。まずは私が自己紹介。エンジニア君たちにも同じようにやってもらい、発話することに慣れてきたところで...。「あっ」Skypeの音声と映像がプツプツ止まります。いいところだったのに...。

 

そうです。Skypeレッスン最初の敵はこれでした。

 

止まる。接続が途切れる。それもいいところで。

(2年経った今は、ほとんどありません。インドのネット事情が向上したのでしょうね)

 

相手はエンジニア君たちですから、一生懸命原因を探し出し対処してくれますが、それでもレッスン中に数回止まる。

 

今思い出しても笑えるのが、2回目のレッスンです。インドでは私の映像を見られるのに、こちらはただ真っ黒の画面。相手の反応が全く見えないまま、音声での反応だけを頼りに90分のレッスン。

 

何度もレッスンをやって、お互いの信頼関係が築けていれば乗り切りやすいのですが、まだ2回目の手探り状態。学習者の表情や発話の間で理解できているかどうかを判断したいのに、全くできない。あの時はきつかった〜!

 

すぐに友人である社長に連絡し、プロバイダを変えることで、この問題はだいぶ落ち着きましたが、最初のうちはこれがストレスでしたね。

 

プラン通りに進まない日もあり、期間と目標レベルが決まっているため、焦りを感じる私。一方、エンジニア君たちは至ってのんびり。こののんびりさ加減に救われたことも多かったです。多少プラン通りにいかなくても、楽しんでレッスンに取り組んでくれることがいちばん。そう心がけているうちに、和やかで雰囲気のいいクラスができあがっていったのでした。