ケララ人に日本語を教えるケララのブログ

南インド大好きなケララの日々の出来事を書いています

ディズニーの英語システム 19年後の成果は...

こんにちは。ケララです。

 

夏休み中、部屋の片隅にしまってある、あるものの存在に気がつきました。19年前から、引っ越しをしても変わらず一緒にいるアイツ。

 

「ディズニーの英語システム」 フルセット。

 

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関心のある方以外は、何のこっちゃなものだと思いますが、小さいお子さんをお持ちの方ならピンと来る方も多いはず。

 

今日は、ディズニー英語システム購入19年後のレビューを書いてみたいと思います。レビューというか、「結果」ですね。

 

「高いお金を出して、結局のところどうなるの?」購入を考えている方がいちばん知りたいであろう、長時間経過後の子供たちの報告です。一例としてどうぞ。

 

ケララは1999年の年末、長男が生後6か月になる前にディズニー英語システムをフルセットで購入しました。まだDVD版はなく、VHSのビデオです。

 

当時、ケララも英語学習中で、「子供はとにかく英語を話せるように育てよう」と強く思っていた時期でした。本人が「もっと上手く話せるようになりたい。そして、話せることがゴールではなく、英語で何かをできる人になりたい。」と思ってくれるようになるまでのレールだけは敷いておきたいと考えていたのです。

 

サンプルのビデオに釘付けになる息子に気をよくして、自分の退職金でフルセットを購入することにしました。元夫もケララが自分の退職金で支払うということで、特に反対もありませんでした。当時、フルセットは60万円弱。

 

息子は同じものを繰り返し観ることが平気なタイプで、巻き戻して何度も観ていられました。別売りの歌のみのカセットテープも購入し、家ではビデオ、車ではカセットの毎日。青と緑までの歌は、ケララでさえ今でも歌えます。あの当時を振り返り、「ケララの家にいくとディズニーの英語を観てなきゃいけなかったから、ほんとつまらなかったよ」と両親が今でも言うほど。

 

息子が2歳9か月でプリスクールに入園するまでは、本当にお世話になりました。とはいえ、まだ小さかったので、ビデオとカードはよく観てよく遊びましたが、テキストとCDはほとんど使用せず。買う必要もなかったんじゃない?という程度しか使いませんでした。(もったいないので相当あとになって、ケララ自身が読んだりしました。使えるフレーズがあり、結構勉強になるんです。)

 

2001年に生まれた娘は、生まれた時から歌とビデオが流れる環境でしたが、娘はディズニーのアニメーションより、人間の子供が出演している他社のサンプル教材にばかり興味を示し、ディズニーの英語システムはあまり好みませんでした。それでも、上の子に合わせて観せていました。ビデオに合わせて、おもちゃセットではよく遊んでいたのを覚えています。

 

プリスクール、小学校と年齢が上がるにつれ、ディズニーの英語システムに触れる時間は短くなり、部屋の飾りのような存在に。ケララの親は半分呆れていました。それでも、プリスクールの間は、ワールドファミリーで開催するイベントに連れて行ったり、電話での会話練習などもよくやらせていました。

 

そんな子供たちも、今は大学1年と高校2年。2歳違いの兄妹です。

 

プロフィールを補足しますと、2人とも幼稚園は英語教育に重点を置いたプリスクール(ただし完全英語ではありません)、公立小学校、中学受験で中高一貫校です。

 

どちらも英語は得意科目ですし、リスニングは落としません。息子はセンターの英語で満点は取れませんでしたが、そこそこ近い点数でした。娘は、高1の時に英検準一級に合格しました。高2の現在、直近の模試の英語の偏差値は、河合塾が71.4、進研が83.5です。そんな人、たくさんいるのはわかっていますが、あくまでケララ家の子供たちのありのままの結果の報告です。

 

息子は何度でも繰り返すことが苦にならないタイプだったので、小学生の時には、車でケララがよく聴くマライアキャリーなどの洋楽を何度か聴くと自然に歌えるようになり、中高ではビートルズにハマっていました。小さい頃から育てられた耳のおかげでしょう。

 

ディズニーの英語システムを使ったことで、英語が好きな人間に育ったことは間違いないようです。

 

ただし...この教材を与えておけばなんとかなるというわけではありません。CMに出演しているような子は、ほとんどいないと断言できます。当時、何人ものママ友が購入しましたが、今となって結果を見ればわかります。

 

ケララは上の子の時には特に、英語育児に力を入れていました。毎晩、洋書絵本の読み聞かせ、子供とケララだけの時は会話に英語を取り入れる、外国人ファミリーと仲良くして英語に触れる機会を増やす、ディズニーの英語システムも一緒に観たり歌ったり、カードで遊ぶなどなど。スターウォーズやハリーポッターなどのDVDも英語でみせていました。(小さいうちは「うちのは英語でしか観られないんだよ〜」と言うのを信じてくれていたのです)

 

息子が高3の時、こんなことを言いました。

「隣の席の女子もディズニーの英語システムフルセット持ってるんだって。でも、英語できないんだよ。うちは、親が一緒にやったからね。」

 

半分以下しか使いこなせなかったケララでしたが、それでも子供たちの耳と、英語に対する抵抗のなさという面では、役に立ったかなと思います。

 

はっきり言ってお安いとは言えないディズニーの英語システム。親もある程度の覚悟を持って購入することをオススメします。